フィギュアスケート

フィギュアスケートについて自由に書いてます

GPF〜女子SP〜

さて今回は女子SP編です。レベルの高さが過去最高で、全員が70点越えという凄まじさでした。


1位 アリョーナ・コストルナヤ(ロシア)

3A 3Lz /3F+3T


完璧な演技でした。ジャンプは全て高い質で降り、加点がすごいことになってます笑

スピン・ステップでもしっかりレベルを取りつつも高い加点を得ました。

コストルナヤはめちゃくちゃ表現力がある!ってわけではないのですが、魅せるべきとこをよく分かって体を動かしているように思います。特にビシッと止める動きが上手いのでプログラムにメリハリがつきやすいです。それが指先までできるのが大きな強みかと。


点数は85.45。文句無しの世界最高得点です。世界選手権の頃には更にPCSを伸ばして86点台を目指せると思います。美しいプログラムでした。


2位 アリーナ・ザギトワ(ロシア)

3Lz+3Lo 2A /3F


現世界女王であり五輪女王であるザギトワ

冒頭のコンビネーションはセカンドの3Loの高さがかなりでていました。毎回あのぐらいしっかり上にあがれたら100%成功するでしょう。

ミスなく高い質でプログラムをこなしましたが、コストルナヤの後となると少し見劣りしてしまう部分があります。

PCSも37点台に乗りませんでした。

しかしながらスケーティング技術や表現の面は年々着実に進化を遂げているので、今後どうなるのか楽しみでもあります。


点数は79.60。筆者的には80乗ると思ってたので意外でした。TR8点台はちょっと低いのでは?


3位 アンナ・シェルバコワ(ロシア)

2A 3F /3Lz+3Lo


シェルバコワはほんとに当たりプロしか引きませんね。流石振付師のグレイヘンガウスの寵愛を受けてるだけありますわ笑

彼女にしかできない、不気味でゾクッとするけど目が離せない、そんなプログラムです。

ジャンプは全て高い質で降りました。ジャンプの前後に足を上げる動作が多いのですが、柔軟性があるため非常に美しいポジションですね。

スピンはリプニツカヤ(ソチ団体金・ロシア)を彷彿とさせる柔軟性を活かした美しい実施で、加点がコストルナヤを上回るほどでした。


点数は78.27。やっと彼女本来の実力が出せたSPとなりました。PCSも34.55としっかり出てますね。


4位 ブレイディ・テネル(アメリカ)

3Lz+3T< 2A /3F


去年大躍進を遂げたテネルさん。21歳にしてファイナルメンバーの中で最年長という意味不明さ😂

冒頭のコンビネーションのセカンドが回転不足になったものの、その他の要素はとてもよかったです。

アメリカ女子らしいディープスケーティングに加え、ロシア女子に次ぐレベルの繋ぎを取り入れたいいとこ取りの選手です。

個人的にテネルは強い女感がめちゃくちゃ出ててアメ女らしくて好きですね笑

表現の面ではもう少しレベルを上げて欲しいところではある。


点数は72.20。一昔前ならこの得点はかなり高い部類だったのですが今はこのぐらいは当たり前、むしろ少し低いぐらいになってしまいました。技術の進歩っておそろしい。



5位 アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア)

3A< 3F /3Lz+3T


女子は規定でSPでの4回転は跳べませんが、なら3A跳んでやるわとチャレンジしてしまうトゥルソワ先輩。

回転不足での転倒でしたが、まだ練習で成功してからあまり経ってないにも関わらずプログラムにぶち込んでくるメンタルすげぇ…

彼女のジャンプは高さが男子並みで迫力がすごいです。3Lzなんか余裕ありすぎてかなり早い段階で回転止めて開いてますもんね。

ステップが今回レベル3でしたがスピンは全てレベル4を獲得しました。

身体能力と器械体操の様な動きにパラメーターを全振りしてしまってるので表現の面ではまだまだジュニア感が見られます。


点数は71.45。3A決まれば少なくとも78~79あたりは出してくるんじゃないでしょうか。そうなると他の選手は勝てる見込みが一気に下がります。



6位 紀平梨花(日本)

3A 3F+3T< /3Lo


まさかの最下位発進となってしまった紀平。

3Aはバランスを崩して少し乱れてしまいました。続くコンビネーションもセカンドが回転不足で転倒という痛いミス😓

今季はミスが少なく安心して見れていたのですが流石にファイナルともなると緊張やプレッシャーがあったのかな?

彼女は音を捉える能力がかなり高く、ほとんどの音に体の動きをしっかりハメてきます。

ステップなんかはもう別格ですね。このメンツの中ではダントツで上手いです。けど加点が渋いという謎判定😇


点数は70.71で今季最低となってしまいました。FSの構成的にまだチャンスはあるもののこの出遅れは大変痛いものとなりました。



ここ数年のレベルの上がり方がすさまじいです。ロシア勢が台頭してきたあたりから女子フィギュア界は大きな進化が急ピッチで行われています。バンクーバーの頃にタイムスリップして「今のSP世界最高得点は85.45ですよ」と言っても誰も信じてくれないでしょうね笑


以上が女子のSPについてでした!

次回はFSについて書きます〜👍